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田舎で共働き夫婦が性能・意匠にこだわった健康的なおうちを建てる

空気がきれいな家

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どうも、shimbaです。

 

GW最終日の更新です!(なんとか最終日まで毎日更新できました!) 

 

今回は家の空気についてのお話です。

家に求める事に「冬暖かい、夏涼しい」というのはお決まりのフレーズですが、空気のきれいな家という考えを持つ人はどれくらいいるでしょうか。

健康がテーマの1つである我が家。空気がきれいな家を建てられるという強みを持っている工務店で建てた家は、実際にそのとおりでした。

 

空気がきれいではない家とは?シックハウスとダンプハウス

シックハウス

シックハウス症候群という言葉は聞いたことがあると思います。

住宅に由来する様々な健康障害の総称であり、単一の疾患を表す訳ではない。(中略)主として住宅室内の空気質に関する問題が原因として発生する体調不良を指す場合が多い。その場合は、何らか理由で室内の空気が汚染された結果、その空気を居住者が吸引することによって発生するとされている。

wikipedia シックハウスより) 

 

建材の製造工程の効率化などのためボンドなどの化学物質が含まれる素材が使われ、且つ建物の気密性が昔よりも改善し、建物の中に残留する有害物質が多くなってしまいます。それらが身体に取り込まれることで健康被害が発生する事です。言ってしまえば、化学物質で空気が汚染されている家です。

ちなみに、この「健康被害を抑えるために換気をしなさい」と24時間換気が義務付けられたり、化学物質(ホルムアルデヒド等)を放出する建材の使用が制限されています。

 

ダンプハウス

シックハウスは聞いたことがあってもダンプハウスはあまり馴染みがないかもしれませんが、大事なキーワードです。ダンプネス(湿気、じめじめ)+ハウス(家)で湿気た家を意味しています。

湿気ているだけならいいのですが、湿気により結露が発生しカビが繁殖しやすくなってしまいます。カビが繁殖すると、それを食べるダニも増えてしまいます。カビもダニもアレルギーを引き起こす原因となります。湿気は他にも腐朽菌が繁殖しやすくなり木材を腐らせたり、シロアリの好む環境になるので食害を受け木材の強度が落ちてしまい最悪建物が崩れるなんてこともあり得ます。

 

化学物質と過剰な湿度や結露が結果として空気の汚染につながっているわけです。

 

で、空気をきれいに保つには

私が建てた工務店では健康な家を目指しており、その1つとして空気がきれいな家を作っています。ポイントは2点。

  • 室内の仕上げに無添加素材を使っている(天井・壁は漆喰、床は無垢材)
  • 高断熱・高気密により結露(壁内)を抑える

ポイント1 無添加素材(漆喰、無垢材)

ます、室内の仕上げにはビニールクロスなど化学物質の原因となるものは利用しないようにしています。本漆喰や無垢の床材など無添加素材を利用し、そもそもの建材から化学物質の発生を抑えています。加えて、漆喰の持つ機能により化学物質を減らす事ができます。実は漆喰にはメリットがたくさんあるのです。

  1. 消臭効果
  2. 化学物質を吸着・分解
  3. アルカリ性により細菌の繁殖を防ぐ
  4. 調湿効果
  5. 不燃
  6. 補修しやすい

1〜4が空気の話に関連しますね。こういった効果のある素材を壁全面に塗っているわけですから、きれいな空気の中で生活ができます。

 

ポイント2 高気密高断熱

建物内の温度差を無くす事で、結露を抑えます。特に壁の内部で発生する結露は見えないところで発生し、上述のとおりカビ・ダニ・腐朽菌・シロアリに絶好の環境になってしまいます。これを防ぐには断熱性能・気密性能を高め、結露しにくい建物を設計する必要があります。

断熱性能は特に窓の強化ですね。性能の低い窓(シングルガラスやアルミ樹脂混合サッシを使っているようなもの)は、高性能な除湿機(あるの方の表現)のようなものなので空気中の湿気をどんどん集めます。我が家はトリプルガラス+オール樹脂サッシのAPW430を採用し断熱性能を高め結露しにくい窓にしています。

断熱を強化しただけでは温度差は無くなりません。断熱と気密はセットです。

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気密性能を高くする事(C値1.0以下にはしましょう。できれば0.5以下が良いです)で、外気の流入を防ぎ、計画的な換気を設計する事で建物内の温度差を無くす事ができます。室温と温度差が生じやすい箇所(主に窓)にはよく結露が発生してしまいますから、性能を高めて防いでいくわけです。 

 

我が家の空気は

実際に住んでみて一番感じるのは、建物の中に入ったときの匂いが全然違う事!!

アパートに住んでいた時には、玄関に入った瞬間に建材の匂いがしていました。生活をしていく中で慣れてしまうと気にならない事もあると思いますし、もしかしたらこの匂いが好きな人もいるかもしれません。

しかし、新居では(この工務店の完成見学会に行った時もそうだったのですが)あの独特な匂いは感じられず、漆喰の匂いなのか、澄んだ匂いを感じました。こちらも慣れてしまうとやはりわからなくなってしまいますが、外に出てから家に入ってくるとその違いには毎回気づきます。違いを感じられるような空気にはなっていますね。消臭効果もすでに体感しています(またこの記事かと思わないでください笑)。

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化学物質は測定ができないので正直なところわかりませんが、もし私のアトピーが改善されたら、漆喰のおかげかもしれません。

それから、建ててすぐなのでカビ臭い事はありませんが、結露は全くしておらずダンプハウスにはならなそうな気がしています。湿度が高くならないようにはコントロールできているようです。

 

きれいな空気で健康的に生活を送っていけそうです。