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田舎で共働き夫婦が性能・意匠にこだわった健康的なおうちを建てる

工務店による温度測定【断熱性能強化の効果は?】

 

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どうも、しんばです。

先日、工務店からある依頼がありました。

「断熱性能強化の効果を測りたいので、家内部の温度測定をさせてほしい」

とのことでした。

 

うん。これは積極的に了承!!

 

なぜなら、この測定結果が、最終的にはこれから家を建てる人のためになるだろうと考えるからです。工務店側としても断熱性能強化の効果を分析し、今後の家づくりの参考になることで、コスパを考えた上で性能の高い建物が増えてくれると嬉しいと思っています。

 

というのも、我が家の仕様はこの工務店史上一番性能の高い家になっているからです。

www.noppenhargen.com

(世の中にはもっと別格の性能の家も存在していますよ)

 

断熱性能や気密性能、換気システムの強化など、はじめての試みだったのです。

となれば、温熱環境のデータを分析し今後に活かすのは必然ですよね!!

 

 

我が家に来る前に、標準仕様のお宅でも測定をしてきたそうなので、簡単な比較ができました。

 

まずは断熱仕様を確認

話をすすめるまえに、工務店標準と我が家の断熱仕様を確認しておきます。

 

標準

屋根:押出法ポリスチレンフォーム第3種 60mm

壁(充填):高性能グラスウール16k 100mm

壁(付加):ビーズ法ポリスチレンフォーム 32mm

床下:押出法ポリスチレンフォーム第3種 40mm

窓:YKKAP APW310(ペアガラス アルミ樹脂複合サッシ)

換気システム:ダクトレス第3種

 

 

我が家

屋根:押出法ポリスチレンフォーム60mm + 75mm

壁:標準と同じ

床下:押出法ポリスチレンフォーム第3種 40mm + 吹付発泡ウレタン断熱100mm↑

窓:YKKAP APW430(トリプルガラス オール樹脂サッシ)

換気システム:ダクト式第1種(全熱交換)

 

標準に比べて屋根、床の断熱材を2倍以上に強化しています。

(断熱強化の優先順位は 窓 > 屋根 > 床 > 壁ですよ!)

 

この工務店では、夏場の空調として、小屋裏空間にエアコンを1台設置して24時間自動運転をする方法をとっています。

冷たい空気は下に降りる特性があるので、小屋裏→2階→1階へと空気が流れていくことで、建物が暑くならないようにしています。

各室にエアコンをつけるよりも効率的に建物全体を冷やす事ができます。

 

これは我が家も、同様の方法をとっています。

更に換気システムも第3種→全熱交換第1種にしているので、熱(冷気)のロスも抑えています。

 

測定はどうだったのか

工務店の方が測定器をもって、小屋裏空間に登っていきました。私は子どもを抱えていたので直接は見れませんでしたが、天井と壁、外気を取り込んだ吹出口、小屋裏エアコンの温度設定を確認したようです。

 

測ってみて感じたことは次のとおりとのこと。

我が家の特徴は

  • 天井と壁の温度差がほぼ無い
  • 換気システムの吹出口(外気を取り込んで熱交換した後)の温度は28℃ 外気は30℃くらい
  • 小屋裏エアコンは10畳用サイズで26℃設定(冷房自動運転)

 

一方、標準仕様の家では

  • 天井と壁の温度差がいくらかあった
  • 吸気される空気の温度は30℃(外気そのまま)
  • エアコンは14畳サイズで23℃設定

 

この違いから何が言えるのかというと、

  • 屋根と壁の断熱のバランスがとれている
  • 熱交換の効果が出ている
  • エアコンの電気代が安く済む(エコ)

あたりかなと思います。

エアコンの本体サイズも小さく済むので、本体代も安く済んでいます。

 

リビングでも測定をしていました。

壁や床、天井、エアコンの温度設定も測っていたようですが、もうひとりのスタッフの方と話し込んでいたので結果をしっかり聞けていませんでした、すみません笑

 

とりあえず確実なのは、リビングエアコンの設定温度は29.5℃で常時運転していること。

高めの温度設定ですが、不快ではありません。むしろ1Fで寝ている時(夜)は送風モードにするくらいです。

 

断熱強化の初期費用は多めにかかりますが、電気代も抑えつつ、快適な温度を保てます。

 

標準仕様の家と比較するとやはり違いはありましたね。

 

もちろん、建物の形状、サイズや間取り、小屋裏空間の広さなど異なる条件はたくさんあるので正確な比較ではないのですが、「断熱の強化や換気システムの効果が出ている」とはっきりわかる結果だったと思います。

詳しいデータは聞いていませんが、エコで快適な温熱環境であることは間違いなさそうです。

 

毎年測らせて欲しいとの事だったので、そのときはまた記事にするかもしれません。