the life

田舎で共働き夫婦が性能・意匠にこだわった健康的なおうちを建てる

エアコンの24時間運転

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今年の冬はエアコンの暖房のみで生活しています。その背景には、去年に電気ストーブを使っており電気代がものすごいことになった事があげられます。電気の生炊きは効率が悪い事を少し前の記事で書きましたが、まさにそれです。

 

ヒートポンプのお話 - the life

 

そして今年は24時間付けっ放しで運転してみました(3ヶ月くらいエアコンがずっとONです)。これはすごく快適でいくつかメリットがありました。

 

快適な理由①輻射熱

まず快適である理由は、ずばり輻射熱です。床や壁、天井の温度も温められており部屋全体が熱を持っているからです。難しい話は割愛しますが、空気が暖かいだけでは快適ではなくて、周りの物質(床、壁、天井等)からも熱の交換が行われているためそれらも暖かくする事で、寒さを感じにくくなっています。逆に言ってしまえば、空気だけ暖めても床壁天井が冷たければ不快になります。

 

快適な理由②湿度

もう1つのメリットは湿度が保たれやすい事です。部屋の空気の温度が全体として暖かくなる事で空気の中に含むことのできる水分量が多くなります。飽和水蒸気量ってやつですね。

(よく湿度はパーセントで語られますが、空気の温度で飽和水蒸気量が変わるので同じ湿度50%でも、室温30度と室温10度では乾燥の感じ方が全然違います)

 

これによって健康的なメリットが大きいです。

空気の乾燥は体調に悪影響を与えるのはよくある話です。鼻とか喉とか粘膜が乾燥して免疫力が低下し体調を崩しやすくなったり、インフルエンザウイルスなどは低温乾燥を好むと言われ感染しやすくなります。肌についても同様で、乾燥しているよりは潤っていたほうが皮膚のバリアは機能します。アトピーなどの症状も乾燥する冬の方が出やすいのもそういった事からでしょう。

 

 

でも、電気代があがるのでは?

そうです。そこは仕方がない部分です。

しかし寒くて不快な事や、乾燥で体調を崩してしまった事を考えてください。寒くて手が悴んだり足が冷えてストレスが大きくなりませんか。仕事を休む程ではないけれど、咳ばかり出たり、鼻水が止まらなかったり、集中する事ができなくなってしまい日中のパフォーマンスが大きく下がります。挙げ句の果てに体調を崩してしまえば、医療費や時間が奪われてしまう。

 

そういった事を考えた時に、多少電気代があがっても快適で健康に暮らせるのなら、そちらの方がコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。

 

 

ただし、家の性能がそこそこ必要な事が前提条件です。

窓サッシが樹脂ではなくアルミサッシだったり、シングルガラスだと、加湿しても結局は結露して湿度は上がりません。断熱や気密が低いとエアコンで温めた熱はどんどん室外へ逃げていくのでエアコンがフル稼働し電気代が大きくなってしまいます。

 

うちのアパートは新しい建物だったので、ペアガラスになっていました(だからこの物件を選んだというのもあります)。古い物件よりは断熱性能は良いと思っています。

 

お金ばかりに意識が行きがちな世の中ですが、健康も大事な資産です。お金をかけるコストと得られるメリット(体調や精神的なものも含めて)のバランスが大事だと思っています。

 

一度自分の住んでいる環境でどれだけコストパフォーマンスが良いかを試してみてはいかがですか。1週間くらいとかで。