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田舎で共働き夫婦が性能・意匠にこだわった健康的なおうちを建てる

我が家の断熱性能!住んでみて数週間の感想

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性能にこだわると謳っている家になるので、我が家の断熱について書きたいと思います。性能は家を建てるうえで最重要な事だと考えています。

 

なぜ断熱が必要?

参考文献の記事でも書きましたが、これからの家づくりは断熱性能が必須だと思います。

www.noppenhargen.com

 

・ 新しい家づくりの教科 / 前 真之/岩前 篤/松尾 和也/今泉 太爾/森 みわ/竹内 昌義/伊礼 智/水上 修一/三浦 祐成(共著) 

・ホントは安いエコハウス / 松尾 和也 

・エコハウスのウソ /前 真之

 

 

 

これらの著者らが語られていますが、断熱性能(気密も)を強化する事は

  • 冷暖房費を低く抑える事
  • 結露しないので家が長持ちする事
  • 温度差が無く家中で快適になる事
  • 健康的になり医療費も抑えられ事

など、環境、経済、健康とメリットがたくさんあります。後から改修する事は大変になるので建てる際にある程度の仕様にしておく方が良いです。

 

工務店標準の仕様はイマイチ

気になる我が家の断熱性能ですが、まず工務店の断熱標準仕様では以下の通りです。

 

屋根:押出法ポリスチレンフォーム第3種 60mm

壁(充填):高性能グラスウール16k 100mm

壁(付加):ビーズ法ポリスチレンフォーム 32mm

床下:押出法ポリスチレンフォーム第3種 40mm

 

 

窓:YKKAP APW310

(ペアガラス アルミ樹脂複合サッシ)

 

となります。

 

…しかし、これだと私の求める性能には正直なところ全然足りていないのです。サッシもアルミ使ってるし…。

求めるのはHEAT G2レベル。

私が住んでいるところは、外皮性能区分で  6地域  になります。外皮性能(Ua値)としては0.46を切りたいところです。

www.noppenhargen.com

 

断熱性能は素材の種類云々より厚みがとっても大事です。もちろん素材毎に断熱性能の差はあるのですが、素材を変えるのではなく厚くするのが一番手っ取り早い方法です。

そして断熱性能の強化の優先順位は、窓>屋根(天井)>床>壁 の順で強化していくと快適性・コスパを両立させられます。 

  

我が家の仕様はこれ

屋根:押出法ポリスチレンフォーム60mm + 75mm

外壁:同じ

床下:押出法ポリスチレンフォーム40mm + 吹付発泡ウレタン断熱100mm↑

窓:YKKAP APW430(トリプルガラス 樹脂サッシ)

(C値は0.277)

 

まず窓を最優先で強化しました。それから屋根、床下はそれぞれ厚くしたり、吹付け断熱をしています。

壁は木材の幅が決まっていて105mm(ほぼ100mm)となり厚くする事はできないので、充填断熱材をより高性能なものにするかどうかという選択肢でした。コスト的なものも含めて、優先順位は最後なので結局そのままにしました。

 

工務店からUa値の計算書がまだ来ていないのでわからないのですが、どれだけになっているか楽しみです。HEAT G1レベルくらいは行っているのではないかと思っています。

 (本当はもう少し屋根の強化、壁の強化もしたかったなあ笑)

 

住んでみてどう?

快適!

入居が3月下旬だったのでまだまだ外は寒かったのですが、リビングエアコン1台で過ごしていました。エアコンの設定温度を23℃にしていて、室内の床、壁、天井などはほぼ一定の温度になっているので、寒さはそこまで感じなかったです。昼間なんかは24℃くらいになる事も。

少し広めの間取りになるので、空気の流れによっては多少温度が上がらない範囲もあります(それでも2階などの温度差は1〜2度くらい)。これについてはサーキュレーターなど対策方法はありそうなので、これから生活の中で模索して行きたいです。温熱環境に関しては概ね満足です。

 

だけど湿度調整はイマイチ

それから数週間過ごしてみての感想にはなりますが、湿度調整については少し期待はずれだった所があります。床は無垢材、壁天井は漆喰としており素材の調湿機能が働いたり、全熱交換第1種換気システムによって、自分達で加湿などをしてコントロールしなくても良いのかなと思っていました。

が、この時期は温度は22℃前後を保っていると湿度は50%を切ってしまう事がよくありました。理想は温度22-23℃で湿度53-55%なので、加湿をしないと少し嫌だなあと感じました。

特に私の場合は寝るときの湿度はとっても大事です。寝ているときは鼻が詰まって口呼吸になっていて喉を痛めたり、睡眠の質が悪くなり、寝不足ぎみになったりします。或いは喉を痛めて不快に過ごさないといけなくなります。睡眠の質は翌日の活動のパフォーマンスに影響が出ますので、時間価値を気にしている私としてはかなり重要な要素になります。

 

社長曰く、湿度が高い時期を過ごすと家全体が湿気を吸収して、乾燥する時期になると放出するので調節されるとの話です。来年の冬は上手いこと調整されてくれれば良いのですが。

 

光熱費はまだわからないので、今後報告していきたいと思っています。一番気になるのは、温度や湿度をキープしつつ光熱費がどれだけかかっているか、ですよね。

 

断熱性能を高くする意識が大事

断熱性能の強化(本当は気密もセット)は初期費用はかかりますが、その後のメリットが多くとてもエコで快適な生活が送れます。国が建物の断熱性能基準を強化しないため、(むしろ義務化を見送った時点でもう終わってるね)施主が積極的に建築会社に要望していかなければなりません。あるいは、意識の高いほんの一部の建築会社を選ばなければ、断熱性能の高い家は手に入らないでしょう。施主も家づくりを学び、知識を持ちましょう。