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田舎で共働き夫婦が性能・意匠にこだわった健康的なおうちを建てる

床暖房を考える

新築時に悩むことの一つとして、床暖房があります。

 

石油ストーブだと、灯油代がかかるし、買ってくる手間もかかる。保管場所も考えないといけない。空気も汚れる。

電気ストーブだと、電気代は半端ないし、部屋全体を暖めるパワーはないし。

エアコンだと、乾燥するし、高いところが暖かくなり低いところが冷えて、不快になる。

 

のようなデメリットが考えられて、床暖房に憧れる方が多いんじゃないかと思います。床からじわじわ暖かさが昇ってきて、風がある訳でもないし、乾燥もしない。裸足でも歩けるくらい。メリットばかりじゃないか!

 

と考えていましたし、実際に、工務店に床暖房を入れたいとも伝えていました。

 

しかし、工務店側としてはあまりオススメしないような反応でした。私なりに調べて解釈した結果、

 

①メンテナンス

もし配管( 電気式にしろ温水式にしろ)に何かトラブルが起きて修理する場合、床を剥がさないといけない。

②温度調整

じわじわ暖めるので、温度をさげたくてもすぐに調整できない。大人と子供では身体的な高さが違うので、熱の感じ方が異なる。床面に子供の方が近いためのぼせやすい。

③床材

床暖房対応の床材を使わないといけない。この工務店は無垢の床材をすすめているので、使えない事もないが費用高になる。

④イニシャルコスト

導入費用がかかる。暖房器具としてだけでかなり高い金額になる。エアコンなら冷房器具としても使え設備費としてはそちらの方がローコスト。浮いた分のお金で断熱性を強化した方が有利でエコ。

ランニングコスト

熱源は温水か電熱線。温水であれば、ガスか電気で温水を作る。電熱線も電気で熱を作る。ヒートポンプ式で給湯するのでなければ、熱効率が悪く光熱費が高くつく。

 

に加えて、無垢の床材はフローリングみたく冷たくならないし、内壁が漆喰であるためエアコン暖房だけで床、壁、天井の温度が近い温度になるらしい。かまくら効果。たぶん冷房でも同じことが言えそうです。

 

費用(イニシャル+ランニング)で考えただけでも、床暖房はだいぶコストがかかるように思える。高気密高断熱を徹底した家なら、エアコン1台(2台)で暖房冷房全館空調が可能な事を考えると、金持ち向けの設備なきがしてならない。省エネに向かう世の中とはまったく逆の方向性を感じました。

 

このままだと床暖房を否定しただけで終わってしまうので、フォローをしておくと、

床暖房にしかない暖かさがあるので、それを強く求める人には他のデメリットを差し引いても使う価値があると思います。自分の家だし、好きにやるのが1番です。

 

我が家では、床暖房は入れません。

エネルギー効率が悪く、光熱費がかかってしまうためです。