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決まった事⑥換気システム

家の性能に大きく関わる換気システムです。

結論としては、ローヤル電機のダクト式第1種換気システムSE200RSを導入する予定です。

 

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換気はあまり表に出ない裏方だからこそ、重要なものです。

 

以下導入の経過を長ったらしく書いただけなので、興味のある方は読み進めてください。

 

元々工務店の換気システムは、第3種のパイプファンをトイレに設置し、それと浴室換気扇の24時間換気です。加えて、小屋裏空間に吸気口とエアコンを入れ夏場は24時間運転で家全体を冷やすという方法です。冬はリビングのエアコンで家全体を温める仕組みです。吸気口は小屋裏と1Fしか無かったと思います。確かに一番低コストな方法ではあると思いました。

 

しかし、高気密を目指す我が家で、この方法は計画的に換気がなされるのか疑問でした。なぜならパイプファンは静圧(空気の圧力)が低く、家の気密性に負けてしまうと換気量があまり取れなくなってしまうためです。

換気量を取ろうと複数ファンをつけても単純に換気量が2倍3倍となるわけではなく、むしろ互いに引っ張り合い換気能力が低下する可能性すらあるそうです。(このへんは流体力学の話になってくるので詳しくはわかりません笑)

そういった事からパイプファン式は避けたかったわけです。基本的には窓は開けない家を想定しているので通風頼りではなく、計画換気が十分に発揮される仕組みにしたいのです。

 

そうなってくると計画換気のためにはダクトを使い静圧の大きなファン1台で集中的に排気をさせる方法がベストではないかという考えに至りました。

 

当初は第1種も検討しました。ダクトは天井壁埋め込みなのでメンテナンスができなくなってしまいます。ダクトが汚れてしまったら吸気された空気がダクトで汚染されたまま居室へ入ってしまうのではないかという点で敬遠していました。ダクトレスタイプはパイプファンでも述べたように換気計画に疑問が残り、ランニングコストもかかるので論外でした。工務店もダクトのメンテナンスを問題視しており、使わない方向みたいです。

そこで、第3種のダクト式を検討しました。理由の1つ目はダクトの汚れについてです。1種は吸気ダクトと排気ダクトが存在しています。3種なら排気用のダクトのみなので、仮にダクト内が汚れ、空気も汚染されたとしてもそれは排気される空気なので問題はありません。

2つ目はコストの面です。第1種にかけるコスト(イニシャルコスト、ランニングコスト、削減できる熱損失=冷暖房費の節約)に対して、第3種にかかるコストをトータルで考えたところ第3種の方が安くなるのではないかと考えました。

 

工務店の方にはルフロ400を入れたいとお願いしました。ルフロは浴室も含めて排気できるものに改良されていたからです。小屋裏のシステムも使いつつ、ルフロをいれるのが私なりの最適解でした。しかし、これまで導入した実績は無かったそうなので初取引になる?ためか思ったより費用がかかりました。どうしようか悩んでいたところで、ローヤル電機の換気システムを提案されました。飛び込みで営業の方が見えて扱うか検討しているようです。工務店のモデルハウスなどでテストしてから工務店の標準にするか考えるとの事。

 

最初は安く?割引で?お試しで?導入できそうだという事でルフロよりも安く入れられそうだという事でした。

 

ローヤル電機のSE200RSは第1種のダクト式、熱交換率90%の全熱交換タイプです。

おや?

ダクト式は吸気ダクトの汚れが気になるからやめると先程書きました。

はい、そこなんです。そこがとても重要なんです。工務店はその問題をうまくクリアする方法を提案してくれました。吸気した空気は熱交換後、ダクトを使わずに室内へ循環させるという方法だったのです。

 

換気システム本体は小屋裏に設置します。小屋裏の壁面に換気システムの吸気口、排気口がつきます。小屋裏で吸気された空気は熱交換され小屋裏でそのまま解放されます。夏場は小屋裏空間のエアコンで冷やされます。その空気はグリルを通り2Fの居室へ降りていき、部屋のドア下隙間から吹き抜け玄関ホールへ、そして1Fリビングへ流れていきます。リビングからランドリールーム、洗面所、トイレなどの排気用のグリルから空気が集気され、小屋裏まで登ります。最後は熱交換し排出されるという仕組みです。

 

奇跡的なタイミングの飛び込み営業のおかげで、第1種換気システムを入れられそうです。ありがとうございます!

 

 

浴室は湿気が多いので、熱交換がてきないため別の換気になりますが、主な換気システムは第1種で落ち着きました。あちこち話がいって色々動いて調べてくださった担当の方には本当に感謝しております。

 

実は換気については、レンジフード問題や吸気口な事などがあるので、また別の記事にて書きたいと思います。

換気は未だに議論され正解があるものではないので、施主が勉強して、施工側と相談の上で最適なものを導入したいですね。